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じんましん

突然にモコモコと隆起した発疹がたくさん出来てくるのが「じんま疹」です。

じんま疹の70%~80%は原因不明ですが、

中には食物アレルギーの症状として出るものがありますので、直前に食べた物のチェックも必要です。

基本的には、抗ヒスタミン薬を1週間ほど飲んでいただくと治ります。

また、じんま疹が出ている間はお風呂は避けましょう。

お風呂やシャワーで温まりますと、悪化して治りにくいことがあります。

アナフィラキシーショック

アナフィラキシーショックとは、

アレルギーの原因となる何らかの食物を食べたり薬を飲んだりした後におこる、

重症のアレルギーの症状です。

最も多くみられる症状として皮ふの変化があります。

特に顔が腫れてくることが多く、

まぶたや唇が著明に腫れてくる傾向があります。

突然に顔全体の腫れがおこりはじめたら、

食物アレルギーの症状をまず考えて早めに受診してください。

多型性滲出性紅斑

じんま疹の特殊型のようなものです。

じんま疹とは異なり円形状のじんま疹様発疹がみられます。

体・手のひら・足の裏と、体のどんなところでも出てくる傾向があります。

じんま疹は手のひら・足の裏にでることはありません。

オムツかぶれ

赤ちゃんはオムツをしているので

オムツかぶれを起こしやすいです。

主に「おしり」「肛門の周り」「オチンチンなどの外陰部」にできます。

オムツかぶれにはぬり薬がよく効きますが、

カビが原因のものにはカビを治すぬり薬も必要になります。

カビが原因のものは、カサカサしていたりモコモコとした

感じになっているものが多い傾向にあります。

いぼ

基本的には、手や足の指に多くみられますが、最近は眼の周囲にできる物もみられます。

液体窒素で冷やす治療を、月に3回程くりかえしていただくことで必ず治ります。

ただし、お子さんによっては治るまでに1年間くらいかかることもありますので、気長に治療しましょう。

ヘルペス

お子さんでは主にヒフ、口の中の粘膜、外性器に発疹が出てくる感染症です。

Ⅰ型とⅡ型があり、

①Ⅰ型は主にヒフに水ぶくれ様の単純性疱疹(単純性ヘルペス)という発疹を作り、

口の中にはヘルペス性の口内炎を作ります。

②Ⅱ型は主に外性器に水ぶくれ様の発疹を作り、痛みが出てきます。

どちらも早めの治療で良くなります。

血管性紫斑病(アレルギー性紫斑病)

血管性紫斑病は

①皮ふに出血斑(紫斑)がみられます。紫斑という名前の通り、

紫色から赤色にかけての発疹が主に足にみられます。この発疹は指で押しても消えません。

②腹痛や血便がみられます。

③関節が腫れてくることがあります。

④腎炎をおこすと、おしっこの出が少なくなったり、足がむくんでくることがあります。

川崎病

赤ちゃんに多くみられる病気です。早期発見、早期治療が大切です。

症状としては

①発熱

②発疹

③リンパ節腫大

④眼球結膜の充血(目が真っ赤になる)

⑤口唇が赤く腫れる

⑥手足がむくんだように腫れる

⑦イチゴ状舌(舌の表面がイチゴのようにブツブツとしている)

以上が多くみられる症状ですが、次の特徴も川崎病の可能性が高い症状です。

⑧BCG接種部位に水疱や発赤がみられることがある

写真には典型的な②と⑧の症状を載せています。

手足口病

手足口病はエンテロウイルスが口から入って、感染することでおこる病気です。

このウイルスは夏に流行するヘルパンギーナも起こします。

ヘルパンギーナは喉に発疹ができますが、手足には発疹はみられません。

手足口病はあまり重症にならないイメージの病気ですが、

このウイルスが原因で脳炎を起こして重症化することがあります。

手足口病は名前の通り、喉と手のひら・足の裏に発疹ができます。

ところが最近は手足の発疹が、手のひらではなく手の甲や足の背面・腕・太もも・下腿・体・耳・おしりなど

にできるようになりました。

手足口病も以前と比べると発疹のできる場所が広範囲になりました。

さらに発疹の大きさ均等はではなく、大小不同でかなり大きな発疹もみられるようになりました。

汗も

小さなお子さんは汗をかきやすいので、汗もができやすい傾向にあります。

おでこや首・体に多くみられます。

汗も対策に大切なことは、こまめに肌着を着替えることです。

お出かけしただけでも、汗をかきます。

お家に帰ったらまず着替えをしましょう。

そして早めに汗ものぬり薬(ロコイドクリーム)を塗ると快適に過ごせます。

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