子供の発達障害
子供の発達障害
近年、たくさんの発達障害のお子さんが増えています。
発達障害には次の①~③がありますが、1つというよりこれらのうちの2つや3つを合併している事が多いです。
症状
① 自閉症(アスペルガー症候群)
発達障害の特徴はコミュニケーションが苦手ということです。
例えば、
- お友達と遊ぶのが苦手で1人遊びが好き
- 何かにこだわりが強くそのことに関しては自分の意見を絶対曲げない
- 自分と同じ年令のお子さんとお話しするのが苦手で年上のお子さんとお話しするのが得意
- 幼稚園や学校では「いい子」ですが、家ではわがままでお母さんの言うことを聞かない
- コミュニケーションが苦手だけれども特定の勉強についてはものすごく頭がいい子は「アスペルガー症候群」の可能性があります。
- 忘れ物が多い
- 朝起きるのが苦手
- かんしゃくを良くおこし怒りっぽい
- 目をパチパチとまばたきが多い「眼瞼チック」や日中の咳払いが酷い「音声チック」も広い意味での発達障害です。
② ADHD(注意欠陥多動性)
- 落ち着きがない
- 集中力がない
- 一人でいる事が多く幼稚園や学校では授業中に急に外に出てしまうようなお子さんです。
- おしゃべりが多く、ずっと話しつづけている。
- 年齢より幼く感じる
- 男の子に多い傾向があります
- 宿題をしている時に急に立ち上がったり急に大声を出したり宿題に行き詰まると机を強くたたきながら叫びだすことがあります。
- 落ち着いて集中力を高めるのに絵画(絵)を描かせると良いことがあります。想像力が豊かなお子さんが多いので絵を描くことは向いています。
③ 学習障害
コミュニケーションが苦手な上に特定の勉強が苦手なお子さんです。
例えば、
- 字は読めるが意味がわからない
- 字は読めるがそれを言葉に出来ない
- 学校での勉強が全く手につかない(興味がわかない)
- ゲーム中毒であるため両目が内側の鼻側に寄っている(内斜視ぎみ)
- やや「うつ」傾向で内向的である
対策
発達障害のお子さんは、御両親がそのお子さんの症状を「特性」として受け止めてあげることが大切です。そしてお子さんを、ほめて育ててあげると良い傾向があります。
御自分のお子さんが〇〇が出来ないとしかってしまうことは逆効果です。
また、治療薬としては、お子さんの症状に合わせたか漢方薬の効果が出やすく向いていることが多いです。発達障害のお子さんはメンタルにデリケートな方が多いので、心の緊張をゆるめたり、気持ちを落ち着かせたり、元気がない時は元気を出させたりするような個々の症状に合わせた漢方薬を使うと良いかと思われます。
さらに、発達障害のお子さんで朝起きるのが苦手な場合は夜間の睡眠が浅いことが考えられます。このようなお子さんは夜間の睡眠を改善するお薬を使いますと朝起きが良くなるだけではなく、その他の発達障害の症状も改善してきます。