子育て情報コーナー

マルホ

保湿剤

市販のもので保湿に役立つセラミドタイプのクリームとしては「キュレル」があります。
保湿効果が最も優れているのは「ヒルドイド軟膏」(処方薬)です。

保湿剤は入浴後できるだけ早く塗りましょう。ただし、こするようなぬり方は避けましょう。
アトピー性皮ふ炎で症状が落ち着いている時も、保湿剤(ヒルドイド)を塗っていると、悪化が少ないです。

入浴剤

スキンケア系入浴剤ならば軽度のアトピー性皮ふ炎なら使用しても大丈夫です。
(スキンケア系入浴剤以外はアトピーの方には適しません。)

 

市販の保湿系入浴剤としては、「コラージュD入浴剤」があります。

洗髪

最初にお湯で髪をすすいでからシャンプーを使いましょう。
髪を傷めるので、髪同士のもみ洗いは避けましょう。

 

石けんやシャンプーは泡立ちがよく、泡持ちの良いものを選びましょう。
洗髪したシャンプーは体にかからないようにしましょう。
シャンプーが体に付きますと、皮ふを傷めます。

入浴時間と温度

5~10分の入浴時間が良いでしょう。
お風呂の温度は39~40℃のぬるめのお湯が良いでしょう。

軽症のアトピーの方の入浴は、普通の湯温の全身浴で大丈夫です。
重症のアトピーの方の入浴は、シャワー浴で、湯温をぬるめにすることが重要です。

体の洗浄

ナイロンタオルやスポンジは硬いので、アトピー性皮ふ炎の方には使用してはいけません。
綿などのやわらかいタオルを使用するのが良いでしょう。

石鹸をよく泡立て、体に泡を手でそっと乗せていく感じで洗いましょう。こすらないことが大切です。
液体タイプの石けんを泡立てて使うのが良いでしょう。

皮ふ科外来におけるスキンケア指導の実際

~東京慈恵医科大学 石地 尚興先生 講演会~

アトピー性皮ふ炎は、皮ふ表皮のバリア機能異常による皮ふの乾燥が原因です。ですから、アトピーには皮ふのバリア機能の維持(スキンケア)が大切です。

新しい皮ふの新陳代謝には洗浄、入浴が大切です。清潔にするのは大切ですが、強く洗いすぎてしまうのはよくありません。
以下の事に気を付けましょう。

スキンケア10個のポイント

①現代っ子は肌がデリケートです。
肌が乾燥しやすく、カサカサしやすいのが特徴です。
スベスベしたお子さんらしい肌を維持するためには「意識したスキンケア」が重要です。
お母さん、お父さん是非ともスキンケアの実行をお願いいたします。

 

 

②肌の表面は、皮脂膜という油分の膜が肌を守っています。
皮脂膜があるおかげで、肌の表面にバイ菌やウィルスが侵入するのを防ぎ、「とびひ」や「カポジ水痘様発疹症」、「単純性発疹」といった皮ふ表面の細菌感染症やウィルス性感染症にならずに済んでいるのです。
肌が乾燥しますと、このような皮ふの感染症が起こりやすくなってしまうのです。

 

 

③皮脂膜のもう一つ重要な役割は、肌に含まれる「水分」が肌の外に出てしまって乾燥するのを防いでくれます。
カサカサした乾燥肌の状態になりますと、「アトピー性皮ふ炎」が起こってきます。
水分計でアトピーのお子さんの肌を測ってみますと、水分含有率は26~27%しかありませんが、正常な皮ふのお子さんは30%以上と、肌に水分がたっぷりと含まれています。
アトピー性皮ふ炎で保湿剤が重要なスキンケアなのは、保湿剤が肌の水分量を増やしてくれるからです。

 

 

④軽症の乾燥肌であれば、肌を潤す保湿剤をたっぷりと毎日塗っていただければ肌の乾燥は改善してきます。保湿剤は塗る量や日数が少ないと効果は不十分です。保湿剤はたっぷりと毎日継続して使いましょう。お風呂上りは肌が最も乾燥しますので、お風呂からでて5分以内には保湿剤を塗ると効果的です。

 

 

⑤肌が乾燥している時に注意しなければならないのが、お風呂です。日本人はお風呂でゴシゴシとしっかり体を洗うことが好きな傾向にあります。しかし肌が乾燥した状態では皮ふの表面が皮脂膜で覆われていない状態でゴシゴシと洗うと皮ふに直接傷がついて肌を傷めることになります。肌はやさしくそっと洗いましょう。一番良いのは泡立てた石けんで、お母さんやお父さんの手でそっとやさしく洗うのが良いでしょう。肌の洗い方も重要なスキンケアです。

 

 

⑥保湿剤は体の肌のしわに平行になるように塗ると均等に肌に入っていきますので塗り方も大切になってきます。例えばお腹は肌のしわが横になってるので保湿剤を塗る時は横にのばすように塗ると良いわけです。これを縦にのばすように塗ってしまうと、肌に均等に入っていきません。保湿剤の塗り方も大切なスキンケアです。

 

 

⑦肌の乾燥というと、寒い冬場に多くみられると思われていますが、実はお子さんの肌は夏場も乾燥傾向にあります。
夏は汗をかくと、あせもという「かぶれ」を起こしてきますので、こまめにシャワーと肌着の着替えが必要です。
もちろんオムツでもあせもを起こしますので、オムツもまめに取り替えることが大切です。
汗対策は重要なスキンケアのひとつです。
ちなみに赤ちゃんは冬でも「あせも」がみられますので、こまめな肌着の着替えが必要です。

 

 

⑧現代っ子はけっこう「しもやけ」になります。
冬、寒くなると手足の指の血行が不十分となり、指が赤く腫れあがります。
軽症であれば保湿剤で改善しますが、重症例ですと血行を改善する内服薬が効果的です。
「しもやけ」にもスキンケアが必要です。

 

 

⑨手や足の指先だけがカサカサと乾燥している子が多くみられます。
冬にそうなるお子さんと、夏になってしまうお子さんがいますが、この現象も指先の血行が不十分なために起こってくるものなのです。
このケースも保湿剤で改善するお子さんもいますが、血行改善の内服薬がより効果的です。
スキンケアも、ぬり薬で十分な場合とのみ薬が必要な場合がありますので注意が必要です。

 

 

⑩現代っ子は日焼けに弱い傾向にあります。
日焼けは「火傷」と同じです。真っ黒に日焼けするのは一見健康的にみえますが、お肌にとっては大きなダメージとなります。
日焼け止めを上手に使って、焼きすぎないように肌を守るスキンケアが必要です。
強い日焼けは将来「シミ」の原因になります。お子さんの将来の肌を意識してスキンケアを心がけましょう。

妊娠・授乳中の薬の使い方

国立成育医療研究センター 母性医療診療部 村島温子先生講演会より

 

①妊娠と薬情報センター  TEL 03-5494-7845
  電話していただくと妊婦さんの薬の内服出来るかどうかの回答を無料でサービスしてくれます。
  「ママのためのお薬情報」もあります。

 

②赤ちゃんの催期奇形性を防ぐために、妊娠12週までは、お薬の内服はしない方が良いでしょう。

 

③受精後2週間はお薬の影響はほとんどありません。

 

④お薬を飲んでいなくても自然発生の流産は15%、奇形は3%あります。

 

⑤お薬が原因と考えられる奇形は1%です。

 

⑥鎮痛薬のロキソニンは母乳中にほとんど移行しませんので、妊婦さんが内服しても問題はありません。

 

⑦アレルギー性胃炎やじんま疹やアレルギー性アレルギー性皮膚炎で使われるアレグラやクラリチンやジルテックやザイザルは妊婦さんにも使える抗アレギー薬です。

 

⑧妊婦さんに使用禁止の抗アレルギー薬は次の4つです。

 1)アタラックスP
 2)セルテクト
 3)リザベン
 4)アレギサール

 

⑨ペニシリン薬やセフェム薬の抗生剤は妊婦さんに使えます。またジスロマックやエリスロシンやクラリシッドなどのマクロライド系の抗生剤も妊婦さんに使えます。

 

⑩ヘルペスの治療に使われるゾビラックスやバルトレックスなどの抗ウイルス薬も妊婦さんに使えます。

 

⑪妊娠後期の鎮痛解熱薬は、アセトアミノフェンが優れています。(非ステロイド系の鎮痛剤は使いません)

 

⑫自然発生で700人に1人発生する赤ちゃんの口唇口蓄裂が副賢皮性(ステロイド)の内服により700人に3人とほんの少しだけ口唇口蓄裂の発生が増えます。

 

⑬妊婦さんの血糖コントロール不良が最も明白な赤ちゃんの催奇形因子になりますので、これを防ぐために妊婦さんの血糖のコントロールが大切です。

 

⑭点鼻薬と点眼薬は妊婦さんが使用しても問題はありません。

 

⑮痛み止めのモーラステープは、吸収率が良いので妊婦さんには使用しない事が良いでしょう。

乳児健康診断

赤ちゃんの発達が十分に育っているか確認するために大切です。

千葉県・茨城県坂東市にお住まいの方は、乳児無料券を使用していただけます。
なお発達の遅れの可能性がある場合は、発達専門の小児科をご紹介します。

赤ちゃんの「eye contact」(アイ・コンタクト)

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お母さんによく見ていただきたいのが、赤ちゃんが「eye contact」(アイ・コンタクト)をしているかということです。

例えば、赤ちゃんがお母さんの目を見て笑ったり泣いたりすることがポピュラーな「eye contact」ですが、ちょっと上手な赤ちゃんは、お母さんに抱っこされながら、周囲の人をよく見ています。

赤ちゃんがお母さん以外の「人」を見ているというのは、翻訳すれば、「赤ちゃんが脳で考えている」ということになります。

 

しかも、周囲の人の言葉を聞いて、理解しようとしているのです。

こういうタイプの赤ちゃんは、言葉を話せるようになるのも、通常のお子さんより早くなります。

あなたの赤ちゃんは、「eye contact」していますか?

3ヶ月健康診断の大切なポイント

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赤ちゃんの首がしっかりとすわっているか

6ヶ月健康診断の大切なポイント

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おすわりや、寝返りや、はいはいが出来ているか

11ヶ月健康診断の大切なポイント

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つかまり立ち、つたえ歩きが出来るか

健康診断

幼児健康診断のポイント

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・1歳 --- 歩けるかどうか

・1歳半 --- 走れるかどうか

・2歳 --- 赤ちゃん言葉を話すか

・3歳 --- 自分の年齢や名前が言えるか

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